床矯正
床矯正とは・・・?
床矯正治療では、基本的に永久歯は抜かずに、顎を拡げて歯を並べます。
現在主流になっている矯正治療では、歯を抜いてスペースを作り、顎と歯のバランスを保ちます。
治療には入れ歯にネジのついた装置を使用します。このネジを回転させることにより少しずつ顎を拡げ、歯を正しい位置に移動します。
より詳しく床矯正を知りたい方は
のホームページ
をご覧下さい。
床矯正のメリット
①歯を抜かない
⇒通常の矯正では、歯をキレイに並べるスペースを確保するために歯を抜きますが。床矯正は永久歯の抜歯をなるべく避け、顎の大きさを14本の歯が自然に並ぶことができる大きさにまで拡大し、歯が本来あるべき場所への移動をうながす、やさしい矯正方法といえます。
②費用が安い
⇒通常の矯正は矯正専門医院の場合、熊本市内でも50~60万円以上はかかります。床矯正は、1個の装置で治療がすめば、治療費は10万円程度ですみます。
③取り外しができる
⇒食事と歯みがきの際に装置が取り外しできることで、装置に食べカスがたまりにくく、歯もすみずみまで磨いていただけますので、お口の中の衛生が保てます。運動する時だけ外すこともできます。
床矯正に関して次のような質問を多く頂きます。
Q1
いつ頃からはじめたらいいの?
A1
お子さんの歯並びや口元の状態が「おかしいな」と感じたとき、それが治療の始めどきだと考えています。「おかしいな」「心配だな」と思われたら一度ご相談ください。年齢的には4歳くらいから可能です。とくに女子の場合、11才から顎の発育が始まり、14才くらいで発育が終了してしまうので、10才までに治療を開始するのが理想です。
Q2
期間はどれくらいかかるの?
A2
年齢や症状によっても変わりますが、取り外し式なので、本人がどれだけがんばって取り組むかによって期間は変わってきます。
次のような症状も床矯正で回復できます。
生える位置が正しくない
とんでもないところから歯が生えてしまったり、永久歯の生えるスペースがなくなってしまったりと、歯が通常生えるべきところに生えてこない状態。
上顎を広げてスプリングで歯列を整えるケース。
叢生(そうせい)
叢生は一般的に「乱ぐい歯」「八重歯」と呼ばれている。患者に最も多くみられるのがこの症状。あごが小さいために歯がきれいに並びきれず、歯が重なって生えている状態。早期に治療を開始することが望ましい。
歯が重なっています。叢生といいます。
治療開始、装置を装着しました。1ヶ月で1ミリ、下顎を拡げていきます。
治療開始から4ヶ月後、顎は拡がりました。
同じく治療開始から4ヶ月後、後側からワイヤーで前歯を押して歯並びを修正します。
治療開始から7ヶ月後、3ヶ月で前歯はきれいに並びました。
治療終了後、装置を外した状態。歯の重なりがなくなり、きれいに揃っています。
反対咬合(受け口)
通常は上の歯が下の歯に被っているが、この状態が逆になり、上下の歯が3本以上反対になっているかみ合わせのこと。早期に治療を始めないと上顎の劣成長、下顎の過成長が進んでしまい、反対咬合がひどくなってしまいます。
反対咬合の場合は、前歯を後ろから押します。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは
歯列矯正治療と言えば、ワイヤーの針金をつけて歯を動かすのが一般的ですが、当院においては、ワイヤーを使わないで、透明なマウスピース(クリアライナー)による歯の移動により、歯列矯正治療を行うこともできます。この治療方法は、すべての患者さんに適応できるわけではありませんが、前歯だけキレイにしたいといった、見た目重視の歯並び治療を希望する患者さんにとっては、画期的な治療法なのです。
マウスピース矯正のメリット
透明感があり、装着していても目立ちませんのでお仕事をされている方でも気になりません。
摂食や清掃時に取り外し可能なため、治療中、口腔および歯周組織の健康が維持されます。
矯正装置の装着による不快感が軽減されます。
一方、デメリットとしては、患者さんがきちんと装着し続けなければ、正しく動かないので、患者さんの協力度で、治療の成功が左右されることや、根本的な噛み合わせの治療として、奥歯を大きく動かすことができないので、全ての患者さんに適応される治療方法ではないことです。
マウスピース矯正をした治療例
35歳、女性、治療期間:6ヶ月、クリアアライナーのステップ数:4回
治療前
治療後
20歳、女性、治療期間:17ヶ月、クリアアライナーのステップ数:18回
治療前
治療後
アソアライナーって?
アソアライナーは、
透明で薄く審美的に優れた
装置です。そのため、ブラケットやワイヤーによる治療には抵抗を感じて矯正治療に踏み切れなかった患者でも安心して治療を受けていただけます。
また
取り外しが可能
なので、治療中でもいつでもアソアライナーを口の中から取り外すことができます。
アソアライナーの作用は、材料の弾性を利用し、
必要な矯正力を必要な部位に加える
ことで歯を移動させる仕組みです。アソアライナーの場合には、通常3~4週間に1度の間隔で歯型を取り、その都度、模型を作製します。
そして同一の模型から厚さ0.5mm~0.75mmのラミネート板を用いて複数のマウスピースを作製し、順次、使用していただきます〔ソフト→(ミディアム→)ハード〕。
厚さの違いを利用してマウスピースから発現される矯正力をコントロールすることができるので、
治療中の疼痛を軽減させる
ことが可能です。また、歯冠のみならず歯肉部分も一部覆う構造となっているため、審美的にも優れ、かつ矯正力が効果的に作用し歯の移動が効率的におこなわれることになります。
治療の流れ
①相談
まずはご相談ください。※初診料800円程度かかります。
②診査・診断
お口の中の状態を診せていただき、ご希望をお聞きした上で治療計画をご提案します。
③治療開始
※矯正治療前に、必要に応じてクリーニング、虫歯の治療が必要な場合があります。
1、型取り
⇒まず歯型を採ります。
2、石膏模型作成
⇒その歯型から石膏模型を作り、矯正する箇所を移動して、歯を動かす方向を決めます。
3、マウスピース作成
⇒食事と歯みがきの際に装置が取り外しできることで、装置に食べカスがたまりにくく、歯もすみずみまで磨いていただけますので、お口の中の衛生が保てます。運動する時だけ外すこともできます。
4、マウスピース装着
⇒1日のうちの出来るだけ長い時間その透明なマウスピースをお口の中に入れて、生活してください。
5、定期診断と修正
⇒定期的な診断により、修正を行なっていきます。(2~5を繰り返す、3~4週間に1度マウスピースを交換していきます。)
6、継続によって矯正
⇒続けることにより歯型と同じように歯が動いていきます。
矯正期間は、通常の針金などの矯正装置を使った場合より多少長くなりますが、針金による不快感や見た目の悪さなどは回避できます。
料金について
料金
■床矯正の料金
初診料
¥800程度(保険の初診料で行います。)
検査料
¥32,400
装置料
①拡大床装置 ¥64,800 (上下なら¥129,600)
②床装置(ネジなし) ¥32,400 (上下なら¥64,800)
③固定式装置(白いブラケット) ¥75,600(メタルブラケット¥64,800)
管理調整料
①調整料のみ:1回につき¥3,240
②ブラケット矯正でブラケットやワイヤーを交換した場合¥4,320
③調整料+口腔衛生管理料:1回につき¥4,320(ブラケット矯正の場合は¥5,400)
保定装置
①床タイプ:上下各¥16,200
②マウスピースタイプ:上下各¥5,400
■アソアライナー矯正の料金
検査、診断料
¥10,800
模型上下各1個、パノラマレントゲン撮影、写真撮影(顔貌、口腔内)上記資料を基に診断します。
アソアライナー矯正基本料金(上下顎それぞれにつき)
①アソアライナー6セット(1セット3枚)以内で終了の場合¥162,000
②追加料金アソアライナー1セット(1セット3枚)につき¥16,200
ブラケット治療(ワイヤー治療)を併用した場合(上下顎それぞれにつき)
①セラミック(白色)ブラケット装着10歯(前歯~臼歯)¥75,600
②メタル(銀色)ブラケット装着10歯(前歯~臼歯)¥64,800
拡大装置を併用した場合(上下顎それぞれにつき)
1床 ¥63,000
管理調整料
①アソアライナーの交換のみの場合は、基本料金に含まれます。
②ストリッピングを行う場合:1回の処置につき¥5,400
③ブラケットや拡大床装置併用の場合で、調整を行った場合1回につき¥3,240
保定装置
①リテーナー作製料:1個につき¥5,400(別途製作する場合)
②舌側ワイヤーによる固定:¥5,400