杉村歯科通信 第58号
歯は抜けたままでも大丈夫なの?
永久歯が乳歯と違って生え変わらない事は、皆さんよくご存知だと思います。ゆえに永久歯が抜けてしまうと大変ショックですよね。ところが、奥歯に関しては一本抜けたとしてもそんなに見えるところではないし、食べるのに不都合ないし、他にもいっぱい歯があるからとそのままにしている方も少なくないようです。しかし、その「一本ぐらいなら…」の油断は危険!今回は、歯が抜けた所を放っておくとどんな影響が出るかについてお話します。
お口の中は絶妙なバランスで成り立っており、本来歯は隣り合う歯と支えあっています。しかし、歯が抜けたり、欠けたりしてそこにスペースができると、その隙間を埋めようという作用が働きます。抜けた歯の隣り合う歯は、そのスペースに向かって倒れ出し、かみ合う反対側の歯もスペースに向かって浮いて出てくるのです。(右下図)このような状況になると、かみ合わせのバランスが崩れてきます。『蟻の一穴』(小さな蟻が掘った穴でも、そのままにしておくと堤防が決壊することがあるので馬鹿に出来ないという意味)ということわざにもあるように、お口の中もちょっとした狂いを放置していると、後で取り返しのつかない結果を招き、それを修正する為に多大な犠牲を払うことになってしまいます。さらにかみ合わせが狂うとお口の中の問題にとどまらず、頸椎や脊椎がズレやすくなって、肩こりや腰痛の原因になりかねません。何より、大好きなお食事が満足に召し上がれなくなり、よく咬めないせいで栄養摂取に支障が出たり、胃に負担がかかったりします。どうかすると、お顔の形までも変わってくるので、本当にその被害たるや甚大です。
歯はきちんと役目を持って私たちが「生きていく」ことに寄与してくれています。「咬む」ことで食事ができ、「しゃべる」ことでコミュニケーションをとることができます。また、審美的にも歯があることは大切です。歯が抜けても「まだ咬めるから…」と自己判断していませんか?一生自分の歯で健康に楽しく過ごす為に、「歯の欠損」は一度歯科医院で診て診断してもらいましょう。
お店などを紹介する「何処?そこ!いってみたい(隊)」では、熊本市近見にあるしゃぶしゃぶ・飲茶の店『MKレストラン』さんをご紹介。 |